握りつぶそうとした伸ばした手は空を切って
本当は何も掴むつもりはなかったのだと嘘をつく
白い花の真ん中に雨に濡れた煙草を埋めると
君の無様な死に様が融けて流れてゆくようで
さよなら、さよなら、誰よりも大嫌いだった人