空を泳ぐ金魚の嘆き
風のしんだ街でおどる
蝉の泣き真似


踏切にとける喜雨
夏の色はだそうだ


夏が夢へ閉じこめた
(たとえば麦わら帽子の似合わない君を)
(浴衣を何より嫌った君を)

それでだからもう、お終い!


(僕の夏にさよならを告げる)