嘘つきじゃないかわりに
本当のことを何一ついわない

さよならの似合うひと

白波がさらっていった
ゆるやかに背を押して

僕の手はついにからっぽになったよ


なんだかんだいって僕は君のために生きていた


さよならは波にあげるよ
さよなら、さよならの似合うひと


夢とうつつを天秤に乗せ
青白い墓標は誰がため